研究テーマ紹介

■従来の建物種別にとらわれない都市建築空間の使い方とそれを支える仕組み

設計者や行政の意図と異なった使われ方をしている場所は沢山あります.展望する場所だったはずの展望ラウンジが,高校生の自習スポットになっているや,本を借りる以外の目的で図書館に行く人は多いし,銭湯が地域高齢者の居場所になっているという話は良く聞きます.用事はないが,とにかくコンビニに行くことが習慣になっている人もいるでしょう.こうした使われ方の背景にあるのは,施設の計画が,図書館,学校,保育所,幼稚園,公民館,高齢者施設,病院といった,建物種別毎の旧態依然とした計画で進められている一方で,人々の生活自体が変質してきていることが考えられます.(当然 せんだいメディアテーク のように,従来的な枠組みを越えようとした計画も沢山でてきています.)
新しい場所には発見があります.研究室では,変わった使われ方や運営がなされている場所を探し,その使われ方や運営の仕組みから学ぶ試みを行っています.